この4月にスタートしたRUGBYJAPAN365プレミアムページの新企画、日本きってのNZラグビー通・ワイカトラグビー協会デベロップメントオフィサーサポート(育成部門スタッフ)で福岡工大監督の宮浦成敏さんによる『ラグビー王国の名コーチたち』。第1回は日本代表をW杯8強に導いたジェイミー・ジョセフさん、第2回は神戸製鋼をトップリーグで15年ぶりの優勝に導いた名将ウェイン・スミスさん、どちらもたくさんの方にご購読いただきました。連載の第3回は、オールブラックスの新しいヘッドコーチに就任したイアン・フォスターさんの素顔を紹介しました。
さて第4回は、パナソニックワイルドナイツのロビー・ディーンズ監督です。スーパーラグビーでクルセーダーズを常勝軍団に育て上げ、オールブラックス監督も有力視されましたが、2007年ワールドカップの準々決勝で敗れたグラハム・ヘンリー監督が留任したことでNZを離れ、ライバルのオーストラリア代表監督へ。そして2011年ワールドカップのあと、2014年度からパナソニックの監督に就任。
実は、クルセーダーズ監督だった2004年から当時の三洋電機のアドバイザーになって以来、パナソニックの強化にはずっと携わってきました。2007年度から日本選手権3連覇、2010年度は三洋電機として初のトップリーグ制覇、そしてパナソニックになった2013年度からトップリーグ3連覇を飾っただけでなく、数多くの選手を日本代表やスーパーラグビーの舞台へ送り出し、日本ラグビーの強化と活性化に貢献してきました。そんなロビーさんと宮浦さんの出会いは実に25年前までさかのぼります。宮浦さんならではのロビーさん秘話をどうぞお楽しみください。
みなさん、コロナウィルス感染蔓延の中、いかがお過ごしでしょうか。福岡県では緊急事態宣言の解除を受け、ラグビー活動を少しずつ再開し始めました。まだグラウンドで全体練習をできる段階ではありませんが、少人数のグループを作って、時間を分けて、密の状態を作らないように工夫して、コアスキルやフィットネスのメニューを作っているところです。あとは頭のトレーニング。
私は数年前に、熊本県ラグビー協会から依頼を受けて、世界共通の基本プレーのコーチングビデオDVDを「熊本スタイル」と名付けて製作したのですが、熊本県協会ではこの5月から、STAY HOMEの期間でもラグビー脳を鍛えられるようにとこの映像をyoutubeで公開しています。私自身、福岡工業大学ラグビー部の学生たちに、この機会に、この映像を参考にして、ラグビーのスキルや戦術の理解を深めようと話しています。グラウンドに出られないときでもできることはあるはずですからね。